「エクスカシー、オワタ・・・」
「エクスカシー、飛んだ」
2020年年末、突如として起きたエクスカシーファーム運営からの『一時停止発表』。
この発表を受けて、エクスカシーユーザーの阿鼻叫喚は鳴り止まない事態となった。
エクスカシーには熱狂的ユーザーが多く、ファンもものすごく多い。
よって、エクスカシーを語るLINEのグループやオープンチャットは連日、不安や憤りの発言で荒れ放題となった。
この記事では、エクスカシーファームの現状分析と、未来展望をレポートしておく。
エクスカシーファームは本当に死んでしまったのか?

停止から10日ほど経ち、改めて精力的に情報収集に努めた末に見えてきたことがある。
・・・それは、『運営側としては、エクスカシーファームを終わらせる気などさらさらない』ということだ。
しかし、忌憚のない言葉をもって評すれば、エクスカシー運営会社の経営判断、運営能力等が著しく低いことは想像に難くない。
掲げているビジョンやロードマップ自体は崇高なものである。
そしてもちろんそれを現実に具現化する際に、さまざまな障壁や歪みが生まれるのは当然であるが、それを乗り越える術を持ち合わせていない。
その結果が、2021年1月の1カ月間の停止という結果を導いてしまった。
それでは、我々にできることはどのようなことか。
エクスカシーファームの存続を願うのであれば、具体的なアクションは2つある。
もしも、これらのことを多くのユーザーが実行しないのであれば、エクスカシーは沈んでしまう可能性は高いだろう。
逆に、実行すれば、奇跡の復活を遂げることも全く甘い見通しではない。
では、エクスカシーを救うための具体的なアクションとは・・・
●エクスカシーコイン(EXFC)を買う
●2月の再開時に抽選参加できるように、自己資金を作る、プールしておく
「エクスカシーを応援する」-- この気持ちがあるのであれば、上記の2つの具体的なアクションをもってして、エクスカシーを支えていきたいところだ。
「応援する」と一言で言うのは簡単であるし、それは実に自分にとって都合の良い考えで、「誰かがエクスカシーを盛り上げてくれるから、その波に乗って、現在エクスカシーにロックされている資金を取り戻したい」ということに他ならない。
EXFCであるが、今後の値上がり益を期待して、投機的に買うのもよし、現在開催されている『エクスカシーLOTTO』に参加するチケットのために実需として買うのもよし。
とにかく買い需要を大きくして、EXFCの価格を上昇させ続けることが大事になってくる。

また、そもそもエクスカシーファームへの信頼、信用が大きく揺らいでいるところに加え、1カ月もの長期間を停止させるのであれば、他のP2P案件に流れることは容易に想像がつく。
しかし、そこへ資金を全部ツッコんで、2月再開時にエクスカシーに投じる資金がない・・・と、大半のユーザーがそのような事態になってしまえば、現在の停止中と何も変わらない状況を作り出すだけになるだろう。
ここはひとつ、我々ユーザー側としてもエクスカシーのために一肌脱いでやろうではないか。
そして、また昨年の夏くらいから巻き起こった、熱狂的なエクスカシーシンドロームを復活させてみたいものだ。
エクスカシーファームが置かれている現状の整理

ここで、エクスカシーについて俯瞰して見てみよう。
そもそも、運営側が掲げている事業ロードマップどおりに、曲りなりにも進んでいると評価できるのではないだろうか。
彼らの構想としては、こうだ。
◎フェーズ1:日本で順調に取引されている状態を作る
◎フェーズ2:自社通貨でチケットを買ことで需要を作り、自社通貨の取引所での価格上昇チャートを構築
◎フェーズ3:自社通貨取引所でキャラ売買する仕組みを構築し、ファームと取引所システムの連動で簡素化
◎フェーズ4:中国インフルエンサーを巻き込むスキーム作り ← イマココ
◎フェーズ5:中国の成功を軸に、アジア各国での横展開構築
実際には、事業計画的な視点においては全てプラン通りで、順調に進んでいるのかともいえる。
「じぇーんじぇん心配することはないですよ」
うまく事業が進んでいるのに、日本ユーザーよガタガタ騒ぐなよ、騒ぐ理由がじぇーんじぇん理解できないぞ・・・ これが、エクスカシー運営の孫社長の言い分かも知れない。
個人的な反省と、今後P2P案件に取り組むにあたって

投資は自己責任。
ぶっちゃけ話、私自身もエクスカシーでは数千万円がロックされている状況である。
もしもこれで、「エクスカシーが終了」となれば、ものすごく多大なる金額の損出となってしまう。
しかし、これはもはや誰のせいでもない、すべて自分が悪いと思っている。
自戒を込めて、次に活かすための反省点は下記3点。
●P2Pモデルを、HYIP(ハイプ)と見切ることができなかった
ハイプの典型的なモデルとして挙げられるのは、『ポンジスキーム』という方法。
「エクスカシーファームは、ポンジスキームではないから、ハイプなんかではない」という、自分にとってかなり都合の良い解釈をしてしまったことが、一番の大きな反省点。
エクスカシーは運営にお金を預けるのではなく、個人間取引。
この部分、つまり枝葉の部分にのみ視点をくべらせてしまい、大局を見失ってしまっていた。
ただ改めてエクスカシーを俯瞰で分析してみると、ハイプそのものであることに気付く。
時遅しだが。
どういうことかと言えば、エクスカシーファームというのは【仮想キャラの転売】で成立している。
最初に運営が流したキャラを、参加ユーザー間で転売し続けることで利益を上げていくというモデルだ。
つまり、ユーザーは何にお金を払っているかというと、【エクスカシーファームのビジネスモデル】にお金を払っているということになる。
そして、現状は仮想キャラを転売していく途中で、売却できずにエクスカシーファームに保管されている状況であるため、実質的には運営にお金を預けている状況といっても差支えなかろう。
エクスカシーのビジネスモデルが破綻してしまい、2021年1月現在のところ、売却キャラに対して買取ユーザーの比率がいびつなくらいに追い付いていないのだ。
上記の認識の甘さが、大損出につながってしまった。
これはお恥ずかしいが、もはや自己責任だろう。
●利確(利益確定)をきちんとせず、全額複利運用で回していた
エクスカシーをやっていると、面白いように暴利を貪ることができた。
1カ月で原資の60~70%増しを達成したという話はゴロゴロ聞く。
つまり、例えば1000万円でスタートしたら、翌月にはあれよあれよと1700万円に自己資本が膨れ上がっているのだ。
ただし、これは原資と儲けたお金を合わせた全額を、さらに再投資し続けた場合の話。
エクスカシーファームは何らスキルも不要で、1日30分程度、スマホをポチポチやっているだけでビックリするほどの利益を得ることができる。
なので、欲望に負けてしまい元本を確保せずに、資金があればあるだけ再投資をしてしまったのだ。
やはり、元本回収をこまめに実行し、利益だけで回していく運用体制を築き上げるべきであったと悔やむが、それは結果論であり、後の祭りだ。
●撤退タイミングの判断に、自己都合解釈を挟んでしまった
おそらく誰もが、「エクスカシーファームはいつか終わる」と考えて実践していたことだろう。
もちろん私もそのように考え、いつまでエクスカシーを続けて、どのタイミングで撤退するか、という自問自答は常々頭の中にあった。
いわば、チキンレースである。
その撤退タイミングであるが、区切りの良い「2020年内いっぱいは大丈夫だろう」という節目の良いタイミングに完全なる自己都合で設定してしまったことが甘かった。
これは、同じように考えていたユーザーも多いのではないか。
実際、多くのユーザーが、「年内いっぱいは大丈夫」みたいな声を上げていた。
また、ちょうど節目としてキリが良いので、年内は全力投資して、年明けから大半の手持ち資金を抜いて少額で運用しようと考えている人がほとんどであっただろう。
今から思えば、このようなユーザーの考えは容易に推測できる。
ということは、仮に会社を飛ばそうとすれば、12月中旬に設定すれば一番盛り上がっているタイミングであるため、運営側としては最大利益を確保できることになるのである。
「人の行く裏に道あり花の山」・・・大衆と違うことをしないと儲けを得ることができないと説いた投資格言であるが、今回の失態で、深く思い知らされることとなった。
自己都合で撤退タイミングを考え、それが図らずとも大多数のユーザーと同じ行動様態になり、大損出という結果をもたらしてしまったのだ。
最後にまとめとして
2021年は、多くの新しいP2Pが流行りだす1年になると予想されている。
P2Pは簡単に大金を稼げるから魅力的だ。
と同時に、いつ破綻してしまうのかという顕在的リスクをはらんでいる。
今回で凝りて、もうP2Pには手を出さない、、、そんな気は自分には毛頭ない。
ならば、今回のエクスカシーの事例から学び、今後のチャレンジにつなげていきたいと思う。
それが、エクスカシーでの大損出を取り返す唯一の道なのだから。
※2020年4月より再開!仮想通貨取引が不安な人は下記の記事をチェック!
